コンタクトレンズ(CL)を適切に使用していただくため、当院では目の表面の角膜・結膜の診察、適切な度数の確認、初期検査と定期検査を推奨しております。
◇CL装用検査時に必須の確認事項
1.目に病気がない(CLをつけると悪化する病気や所見があると延期)
2.対応する眼鏡を持っている(目の治療が必要な時には眼鏡で生活できることが必要)
3.CLの特性に対応できる(度数によっては遠近どちらか見えづらくなることあり)
4.安全にCLを使用できる(管理ができない・難しいと判断されると不許可)
CLは医療用品であり、感染症やアレルギー、外傷など病気を引き起こす可能性のある物品であるため、最初の診察は安全と視機能を維持するために必要なことです。
トラブルなく使用していただきたいため、当院検査の時には基本的に当院での購入をお勧めいたします。当日にCL購入はできず、2日後以降の受け取りになります。
どうしても当日に必要な方は、申し訳ありませんがコンタクトレンズ販売店で眼科診察と購入をおこなっていただければと思います。
■初装の方
確認事項がすべて確認できていれば、初めてCL処方の方でも電話で予約をお取りできます。
ただし、電話では完全な確認ができませんので、お話をしてある程度の予想での判断の上、予約をしております。
そのため、受診日に問診、診察をして再確認し、検査となります。
一般的には目の病気がない若年の方であれば予約当日にCL検査まで行える可能性が高いです。CLの位置・動きを確認し、問題ない場合は当院でのCL注文となります。
しかし、上記が不明な場合には一度通常診察予約をし、目の表面の病気がないこと、眼鏡視力・矯正視力が問題ないことを確認します。当日はそこまでの診察となり、後日にCL装用予約をお取りする形になります。
このような流れになるため、電話でCL装用予約を取っていた場合でも、検査結果によっては注文ができないこともあります。CL装用が望ましくないと判断された場合は中止・延期になります。
当院は厳密に区切っているわけではありませんが、検査時間を確保する枠を設けています。当日の目的が確認(通常診察)であれば、CL装用の時間は確保しておりませんので、たまたま枠の空きがある場合を除きCL装用は後日となります。
確実にCL装用を行いたい日時がある方は、初回に「はじめてCL」予約を取らずに、一度通常診察をお受け下さい。そこで自分の目がコンタクトにふさわしいかどうかをチェックし、その日に次回のCL装用予約を取られるのをおすすめします。一度診察して可能と判断できていれば、後日のCL検査はスムーズかつ十分な時間を使って最適なレンズを選ぶことができます。
さまざまな状況で、予約していても当日のCL装用を延期することがあります。
◇例
・角膜に傷がある
・アレルギー性結膜炎があり悪化が予想される
・眼鏡が古く視力が出ていない
・眼鏡をなくしてしまっている
・老眼があり近くの見え方に理解が得られていない
・未成年で管理不十分で病気になる恐れが否定できない
■現在CLを使用している方
当院での作成においては、一度は当院でトライアル可能なCLでの当院購入が条件となります。装用練習が不要であれば検査時間は若干少なくなります。現在使用中のものと同じ種類のCLを継続で使用ご希望の場合には、当院にない種類のことがほとんどですので、以前作成された場所での購入をお勧めいたします。
当院で一度作成後、現在の度数で見え方が問題なければ、CL定期検査は通常の再診予約で大丈夫です。前回定期検査から3,4カ月以内であればおそらく度数は問題ないでしょう。コメントを書いていただけるとよりスムーズです。可能であれば現在使用しているCLのデータが記載されている実物をご持参ください。
尚、カラーCLは当院で扱っておりません。通常のCLであればお受けいたします。
◇参考 ※初装でのよくある流れ
- 電話→はじめてCL予約→検査・注文
- 電話→通常診察予約→診察→次回CL予約→検査・注文
- 通常診察予約→診察→次回CL予約→検査・注文
- 電話→はじめてCL予約→検査→治療→改善後CL予約→検査・注文
- CL予約or通常診察→眼鏡作成→CL予約→検査・注文